2008年09月03日

TUBE「蛍」

蛍(初回生産限定盤)(DVD付)
TUBE
SMA(SME)(M) (2008-04-30)
売り上げランキング: 31179


<ちっぽけでもひたむきに命を燃やす姿に、自らを重ねる>

 90年代前半には夏の風物詩と呼ばれていたTUBEも、最近ではそこまでのパワーを感じさせることはなくなっています。それは、数々のヒット曲における、パワフルで健康的でまっすぐ…という特徴が、今はそこまで支持を得られないからというのもあるのかなあと個人的には思います。もうちょっと屈折していたり、傷がついていたりするほうが、共感を呼ぶのでしょう。
 やっぱり、現代のJ-POPでより重要なのは、「熱さ」ではなく「切なさ」なのだと思うのです。

 で、TUBE自身もその辺りをふまえているのかどうかは定かではありませんが、往年の名曲とは違った方向性を打ち出してきてはいます。4年前の「夏祭り」とかも、切ないシチュエーションを作って見せていたりしていましたし。
 「蛍」もまた、その儚さをモチーフに据え、『今日に汚されながら 明日に傷つきながら』懸命に生きようとするさまを描こうとしています。弱さの中にある強さ、とでも言いましょうか。『変えられない 宿命がある事/知りながら儚く光る』と、精一杯に輝こうとしている姿を見せることで、聴き手の心を揺さぶってきます。
 受け入れる、という感覚が、ひとつのキーワードですね。たとえちっぽけでも、それでも力の限りに生き抜こうという意志が、決して速くないゆったりと揺らぐサウンドのなかで、ひしひしと感じられるのです。『誰かのためでなく まして見返りでもない』なんてフレーズからは、強い決意が溢れているのを感じますよね。

ラベル:TUBE
posted by はじ at 02:32| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(た行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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