2008年06月18日

湘南乃風「黄金魂」

黄金魂
黄金魂
posted with amazlet at 08.06.18
湘南乃風
トイズファクトリー (2008-02-13)
売り上げランキング: 4613


<アグレッシブな曲調の根底に流れる優しさ>

 熱気を孕んだサウンドと声、力強いメッセージに終始する歌詞、そして相変わらず硬軟取り混ぜたドラマティックな展開…と、非常に湘南乃風らしい作品と感じられる一曲。これらの元々の音楽スタイルであるレゲエっぽさは薄いですが、それでも根底にそのテイストは流れている感じもありますし。

 『走れ 走れ ぶっ倒れるまで』
 『鏡に映る姿に 中指を立て』
 などなど、攻撃的なフレーズも多々ありますが、彼らのメッセージって非常に「優しい」ものなんですよね、毎回。単に闘うことをけしかけたり、厳しい言葉を投げかけて煽ったりするというわけではなく、『ホラ やってなんぼだろ』とか『ゆっくりだっていいんだ ありのままで』とか、口調の端々から思いやりを感じさせる言葉があるのですね。
 また、「いつか生まれてくる子供」を想ってみたり、『だから生きて 生きて 生きて 必死で!』と繰り返し重ねて呼びかけたりなどは、実にドラマティック。ちょっと過剰なくらいの演出効果を発揮しています。

 恋愛を主題に据えた「純恋歌」なんかでもそうでしたが、ぶっきらぼうで無骨な口調ながら、とにかく優しさに溢れた内容。
 少年時代にヤンチャした人って、更正してからはとても男気に溢れたいい人になったりしますが、そんな感じ。で、そのギャップがやはり好まれているのではないでしょうか。

 今の時代、「優しさ」や「感動」は必須条件ながら、それらをそのまま何のひねりもなく提出されるのは面白くない…というようなニーズがあるんだろうなあと。そのニーズに応えると、一方では空想的なストーリーを紡ぐBUMP OF CHICKENやRADWIMPSになり、またある一方ではエロスを押し出す倖田來未になり、もう一方では湘南乃風になる。ちょっと単純化しすぎの極論ですが、そんな仮説も考えてしまいます。


posted by はじ at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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