2008年01月14日

メルマガ、Vol.131発行。

メールマガジン≪現代ポップス雑考。≫
Vol.131 2008/01/14 発行部数:めろんぱん 444/まぐまぐ 191

<新着レビュー>
KOH+「KISSして」
 〜ピュアな少年らしさを演出する表現

<ひとこと寸感>
CHEMISTRY「This Night」
High and Mighty Color「Dreams」
東方神起「Summer Dream」
FLOW「Answer」
AKB48「僕の太陽」
森山直太朗「太陽のにほひ」
いきものがかり「夏空グラフィティ/青春ライン」
モーニング娘。誕生10年記念隊 「愛しき悪友へ」
タッキー&翼「SAMURAI」
竹内まりや「チャンスの前髪」


 寸感のコーナー、こんなにも飛ばした曲があったんだと改めて驚いています。本当はどれもこれも取り上げてみたいんですが…いやはや、なかなか。


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posted by はじ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | メールマガジン。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

加藤ミリヤ「LALALA feat.若旦那」

LALALA feat.若旦那(湘南乃風)/FUTURECHECKA feat.SIMON,COMA-CHI&TARO SOUL
加藤ミリヤ 若旦那 SIMON COMA-CHI TARO SOUL 3rd Productions Miliyah Maurice White
ソニーレコード (2007/10/17)
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<理想的なパートナーの通じ合いを提供する、密接な呼びかけの応酬>

 まだ未成年ながら、大人びたボーカルを武器に精力的な活動を続けている加藤ミリヤが、湘南乃風の若旦那とコラボレートしたシングルです。なんでも、この二人は同じ高校出身なのだとか。
 彼女の活動には、はっきりした特徴があります。「ロンリーガール」のようなアンサーソング、「ジョウネツ」のようなサンプリング、また「My Girl feat. COLOR」ではカバー&コラボと、まったくのオリジナルではない楽曲を作りシングルとしてリリースしているのですね。
 こういうスタイルって、どうもJ-POPシーンでは話題づくりとか手抜きだとか批判を受けそうですが、特に彼女の場合はそうは感じられません。多彩にあちこちから取り入れてみたり、単純なカバーはせずに自分のスタイルや表現を持ち込もうとしたりと、とてもクリエイティブに料理しているなあと思えるのです。
 個人的には、歴史を見ても最近の流れを見ても、ジャンル問わず二次創作的なスタイルがそのうちもっと隆盛を極めてくるんじゃないか…という想像をすることがあります。彼女の、既存の作品を使っていかに自分を伝えるかというスタイルは、まさにそうした潮流に繋がる小さな流れなんじゃないかなと。

 で、内容ですが。加藤ミリヤが『ずっと愛しているから』と呼びかけ、若旦那が『ただあなたの傍に居たくて私にはあなたしかいなくて』と応じる、パートナー同士で想いを伝え合う形式を取っています。引用したフレーズからも想像できそうですが、かなり重さの乗った感情がずっと綴られています。
 ただ、ちょっと読むと、恋人同士の歌にしては首をかしげるような言葉が出てくることに気がつきます。ミリヤのパートで『慌ただしく部屋出る/君は笑って見送る』、若旦那パートでは『一日中さりげなく時計を見る』という一文が出てきますが、普通の恋人関係に当てはめるとこれはちょっと不思議。働く女性と、専業主夫の歌?もちろんそうしたカップルも世の中にはいることでしょうけれど、歌としてはなかなか斬新な設定です。
 …と、もちろんそんなわけはなく。これ、「飼い主と犬」の間の情愛を描いた楽曲なのですね。

 と考えると、『いつか別れる日が来ても』『ずっと一緒にいられないけど』などと、何かと悲しい未来を想像しているのにも納得がいきます。どうしても寿命が違いますからね。また、若旦那側の一人称が「私」で、『追いかける四六時中 膝で眠る 夢を見る』なんてかなり甘えているふうなのも、犬からの視点だからなのですね。視点もそうですが、彼のイメージとはかなり違う言葉遣いで、そこも面白いです。

 また、お互いの言葉が密に共鳴しているなあと。ミリヤ側で朝キスをして出て行く日課を描くと、若旦那側で『日が落ちてまた朝が来る 待ち続けてるよあなたのキス』と応える。「別れ」のことを繰り返し考えてしまう飼い主に、『最後のほんの数秒まであなたのぬくもり感じたくて』と「そのとき」の犬からの暖かい言葉を描く。ただ言いたいことを言い合うんじゃなく、それぞれのメッセージに結びつきがあるわけです。
 聴き手は当たり前ですが飼い主側に近いわけで。飼われる側の気持ちは想像するしかないんですが、こうして飼い主の気持ちにしっかりと応える姿を描かれると、実際にペットを飼っている人はグッときてしまうんじゃないでしょうか。このパート同士のコミュニケーションからは、ペットと飼い主の理想的な関係を見せよう、という意識が感じられるのです。

 もちろん、歌詞の細部にこだわらなければ、忙しくてなかなか時間が取れない恋人などにもシチュエーションを当てはめることができそうです。
posted by はじ at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビューコラボもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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