2008年01月09日

B'z「SUPER LOVE SONG」

SUPER LOVE SONG
SUPER LOVE SONG
posted with amazlet on 08.01.09
B’z 稲葉浩志
VERMILLION RECORDS(J)(M) (2007/10/03)
売り上げランキング: 24411


<イメージを小さく限定したくないから、思い切って大風呂敷を広げる>

 アッパーでまっすぐな、B'zらしい王道ロックチューン。いつにも増して飾り気が少なく、太いベースの音が本格的な装いです。で、歌っている内容もだいぶでっかくなっている感じ。

 『論争が終わり 善悪の概念も消える/思わず君が震えてしまうような/SUPER LOVE SONG』を歌ってみたい、と切望する。いわゆる男女の恋愛のラブソングというより、もっと広く隣人愛や人類愛、博愛に近いイメージという印象です。しかも、「紛争」や「冷戦」を正面からはっきりと否定してみせたりするのもおおっときますし、愛は『静かにそこにあって 動かない/人はただそれを見つければいい』なんてあたりのフレーズは胸がすくような名文だなあと思います。言葉にも、かなり気合が入っているなあと。
 たとえば、「愛のバクダン」なんかだと「バクダン」に喩えて愛を降らせたい、と言っていました。そういう置き換えをすることなく、「SUPER」と言ってしまうくらいの大風呂敷を広げながら、よりまっすぐな形で「愛」を主張しているわけです。大きな「愛」を、実に強い表現で言葉に表している、そんな印象を受けます。

 近年のB'zは、男女の恋愛を描くに留まらず、弱さを内包しながらも強さタフさを志向し、呼びかけていくような楽曲をいくつか出していまして。その志向は、「愛のバクダン」だったり、「衝動」だったり、「ゆるぎないものひとつ」だったりというような表現をもって象徴されています。
 共通しているのは、どれも明確なイメージができない、抽象的な表現であるということです。今回の「SUPER LOVE SONG」もそうですが、それってどんなものだろう?と考えたとき、あえて言い尽くせないような広がりのある言葉を選んで据えている、というような気がするのです。
 これは、歌に込めたい思いを限定したくない、どこまでも広がりを持たせたいからこそだと考えられます。大きな爆発力を感じさせる「愛のバクダン」に、激しくほとばしる「衝動」に、どんなものか不確かながら「ゆるぎないものひとつ」だったり…そして、とにかくでかくて広くて深い、途方もない「SUPER LOVE SONG」。これらは、表現は違えども『ぶっとい根っこで ギュッとつながってる』、ほぼ同じ想いを源泉にしてできている言葉なんじゃないかなあと思うのです。続きを読む


posted by はじ at 23:28| Comment(2) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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