2007年10月27日

SEAMO「Fly Away」

Fly Away
Fly Away
posted with amazlet on 07.10.27
Shintaro “Growth” Izutsu 鈴木ヒロト SEAMO 2BACKKA KOZUE 高田尚輝 HAMMER Mago
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M) (2007/07/25)
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<メッセージは「歌い上げる」のではなく「語りかける」ように伝える>

 昨年「マタアイマショウ」がロングヒットし、今年も「Cry Baby」をリリースしたりとメロウなセンスが目立つSEAMOですが、今回はノリのいいアップテンポ楽曲。「ルパン・ザ・ファイヤー」は元曲がかなり大きくフィーチャーされていたので、オリジナルのアップテンポなシングルをちゃんと聴くのは初めて。

 感じたのは、全体的にはノリノリなディスコチューンなんですけど、フック(いわゆるサビ)の部分はちょっと哀愁が漂っているなあという点。4つ打ちのダンサブルな雰囲気は変わっていないんですけど、ストリングスのせいでしょうか。
 さらに途中に『Should be! You will be do』とコーラスが挟まるので、メロディアスなひとつの流れがなく、聴き手を引き込むツカミとしては若干弱いかなあという印象です。

 ただ、それはそのフック部分というよりも、そのぶんラップ部分に力を注いでいるからなのかも、とも感じます。スピーディーに展開していくリリックは聴き心地がよく、『地味に足を地に付けてきてこそ 変わる いずれ肉と血に』『まだまだ自分を引き出せてないな』などメッセージ性にも富んでいて、韻も意識し工夫して揃えられています。
 そうした熱い意志をラップで語りまくり、フックはあくまでも『舞い上がれ』『今ならね 飛べるはずだから』と、一歩下がった立ち位置から後押しするような形になっているわけです。いわゆる普通のポップスにおけるメロ/サビとは違う書き方になっていますね。

 近年はヒップホップ楽曲でも、フック=サビ、もっとも中心となる聴かせどころとして構成している楽曲が増えています。そのほうがやっぱり、耳に残る印象的な部分を作ることができて、ヒットしやすいのでしょうね。
 SEAMOもまた非常にメロディアスなフックを作れる人で、それが「マタアイマショウ」で評価されたのでしょう。ただ、すべてそういう形で作るのではなく、強くメッセージ性を込めた今回なんかは、歌い上げるんじゃなく、ラップの強みである「語りかけるように伝えられる」利点を生かしたかったのかなと。だから、あえてフックの重みは削り、ラップパートに重きを置く作りにしたのかなー…なんて考えました。


posted by はじ at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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