2007年10月04日

Golden Circle feat.寺岡呼人「ミュージック」

ミュージック
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posted with amazlet on 07.10.04
Golden Circle feat.寺岡呼人/松任谷由実/ゆず 松任谷由実 寺岡呼人 ゆず 桜井和寿 上杉洋史
トイズファクトリー (2007/07/11)
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<「音楽」というモチーフの特性を生かした王道シチュ>

 ゆずとユーミンの夢の共演!…というのは実は本質ではなくて、このドリームチームの中心にいる人物は寺岡呼人です。1980年代後半に一大人気を得ていたJUN SKY WALKER(S)メンバーで、今は主にプロデューサーとして活躍している人物。ゆずとはもうずっと組んでいますし、一緒にThe Little Monsters Familyというユニットを結成して「星がきれい」なんて曲をリリースしたりもしています。
 で、このGolden Circleは、もともとは寺岡呼人のライブイベントの名前。その人脈と人望によるのか、毎回とにかく豪華な面々が参加している模様です。
 Golden Circle名義で楽曲をリリースするのも初めてではないですが、今回はいつものゆずにユーミンが加わり、さらには作詞だけではありますがミスチル桜井も参加するなど、過去最大クラスに豪華な面子になっています。

 顔ぶれはゴージャスですが、楽曲そのものは奇をてらわないポップなサウンド。歌詞に描かれているのも、壮大すぎないシチュエーションだったりします。
 ラジオから流れてくるのは、「君」とともにいた頃に聴いた思い出の曲。そして、二人の日々を思い出す…

 ここで語られている『忘れられぬミュージック』は、『眩しすぎる恋が この曲には全てこめられてる』とあるように、まさに「僕」と「君」の日々そのものとして扱われています。隠喩と言ってしまってもいいくらい。
 こうした手法は、ストーリーを描く際の王道テクニックだったりします。モチーフがたとえば「音楽」ではなく「花」だったら、あの季節が来て花が咲くたびに思い出す…という展開になります。「海」「公園」などの場所、「雪」「夕焼け」などの自然現象、もっと直接的に「写真」をアルバムに見つけるとかっていうのも考えられますね。

 その中でも「音楽」は、「他の人と共有することができる」という特性を持ったモチーフです。歌詞中でも『君みたいな人じゃないかな 匿名希望のリクエスト』と、「君」と「僕」だけじゃなく、別のカップルを想像し、世界を広げていたりしますね。
 そして、形のないもの。不定期に耳にするもの。そして、なくならないし色あせないもの。「あの曲」=「君との思い出」は、「僕」にとってそんな存在なのですね。目には見えないけどなくなってはいない、ふと思い浮かんでは、まったく変わらずに記憶の中に残っている…『もう誰も 愛せはしないと思う事がある』とも言ってのけていますが、それだけしっかりと残り続けるものとして描かれているわけです。

 この楽曲は、桜井和寿を含めた参加メンバー全員共同で作り上げたそう。なので、シチュエーションや言葉遣いはそれほど個性的に尖っているものはありません。でも、「音楽」というモチーフがしっかりと広げ噛み砕かれていて、真摯に作られているなあという印象を受けました。
 詞は誰らしいということもなく平易ですが、メロディラインはシンプルさがユーミンぽいなあという気はします。ゆずだったら、桜井和寿だったらなおさらですが、もっとリズムが細かく揺れるようなものになってくるよなあ、と。まあ、歌う際にわざと平べったくしているのかもですが。


posted by はじ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビューコラボもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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