2007年09月17日

スガシカオ「フォノスコープ」

フォノスコープ (通常盤)
スガシカオ
BMG JAPAN (2007/06/13)
売り上げランキング: 64085


<何もかもを求めようとするエゴの肯定>

 本名も「菅 止戈男」と書いてスガシカオの、22枚目のシングルです。

 タイトルの「フォノスコープ」とは、フォノグラフ=蓄音機とスコープ=望遠鏡や顕微鏡などの光学機械のふたつの言葉を組み合わせた造語なのだとか。音楽を目で観ることのできる何か、といったものでしょうか。
 ただ、楽曲の内容を読んでいくと、それだけではないようですね。『僕だけに聞こえる声で 君の言葉がほしい』とか『ふと感じ合う瞬間があればいい』とか…<音楽>を<観る>という以上に、もっともっと、いろいろなものを求めようとしているように感じます。

 スガシカオの楽曲の傾向として、エゴをエゴとしてありのままに出してくるという点が挙げられます。必要以上にキレイに描かないし、露悪的にもしない。だから、斜に構えているように感じたりクールに思えたりする印象が強いわけですね。
 今回は、特に曲調は、彼にしてはわりあいポジティブに明るくまとまっているような印象を受けます。が、実際はそんなに単純ではありません。
 上で述べたように、とても多くのものを求めようとする欲張りな面や、『耳打ちでそっと』「君の言葉」を欲しがる独善的な面。他にも、足を踏み出そうとして『けど理想ってどんなんだっけ?』と躊躇してしまったり、『だから永遠なんて言葉 抱きしめていたくない』と「永遠」という響きのいい単語を疑い頼らない辺りなんか、らしいなあと感じます。

 と、エゴイスティックな内容ではありますが、それはつまりとても素直に、率直に、人間の感情を描いているということでもあります。彼の楽曲の魅力は、きっとこういう部分なんだろうなあと。


posted by はじ at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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