2007年09月06日

過去ログ発掘のコーナー その22。

 メールマガジン「現代ポップス雑考。」のおまけコンテンツ「今日の一曲」。
 毎回そのときの気分で一曲選んで紹介するこのコーナーのバックナンバーから、新しいレビュー更新が滞ったとき、ちょこっとずつ抜き出して紹介していきます。メルマガを読んでいない人にはちょっとした暇つぶしに、読んだことのある人にも何か新たな発見があれば幸いです。



≪現代ポップス雑考。≫ Vol.086 2007/02/18
#THE BOOM「ひゃくまんつぶの涙」

 『幾年君を想ううちに 僕も年老い
  眠る君によりそうように 土へとかえる』

 先日、「5000年間、抱き合ったままのカップル発見」というニュースが流れていました。

http://news.ameba.jp/2007/02/3274.php

 発掘した自分たちの時代においては素敵なニュースですが、発掘された側にしては眠りを妨げられる悲劇的な事件だったのかも…とも考えてしまいます。が、とにかくこの報道を聞いてはじめに思い浮かべたのがこの「ひゃくまんつぶの涙」でした。

 タイトルと引用部分だけを見ると、しっとり系バラードなんだろうな…と考える人は多いかも知れませんが、実際はなんと三線と掛け声に彩られた陽気な沖縄民謡風の歌だったりしまして。死んでしまった恋人を想う内容でありながら、からっとほがらかに曲は進んでいきます。

 テーマが死別でありながら、この曲はまったく暗さを感じさせません。土の匂いを感じさせる言葉選びも暖かい民謡の雰囲気もそうですし、『今夜もあなたに会いたくて 掘り起こしてみる』なんてどこかブラックかつユーモラスなフレーズもありますし。
 もちろんその裏側には物悲しさも潜ませてはあります。が、最終的に「僕」は天寿を全うして「君」の元に寄り添う。この恋は、永遠の別れでは決してなく、悲しみを交えつつ長い年月を挟んでの永遠のハッピーエンドなのです。

『空じゃお日様がそれ見て泣き出し ひゃくまんつぶの雨が降る
 草木はおどり かえるは歌い ぼくらのお墓は今宵も祭り』

THE BOOM
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 関東地方はこれから台風直撃ということで、ひゃくまんつぶの雨が降ってきそうです。
 台風って、不謹慎ですが、どうしてもやっぱりワクワクしてしまいます。ひとつのハレの場、カーニバルのような印象があるからでしょうか。


posted by はじ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去ログ発掘。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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