2007年06月06日

ゆず「春風」

春風
春風
posted with amazlet on 07.06.06
ゆず 葉加瀬太郎 岩沢厚治 北川悠仁
トイズファクトリー (2007/03/07)
売り上げランキング: 15809


<寒さの残る場面を一変させる「君」という春風>

 葉加瀬太郎フィーチャーで話題を呼んでいるこの楽曲。岩沢厚治作にしてはシンプルな詞で、確かに原点回帰的な落ち着きのある一曲です。シンプルでゆったりとしたメロディラインは、彼ららしいハーモニーを改めて聴かせるにはちょうどいい感じ。
 そのハモリに絡んでくるのが、葉加瀬太郎のソロバイオリン。厚いストリングスにするんじゃなく、一筋の強く流麗な響きであるところが、変に盛り上げすぎずでも琴線に触れるような高揚感を誘ってきます。この作りは、コブクロやWaTとははっきりとカラーが違ってくるところ。

 このソロバイオリンの繊細な響きもあって、タイトルにも冠せられたように「春風」が重要なモチーフになっていながら、暖かさというよりもまだ肌寒さを感じる曲想になっています。シチュエーションもまた、『窓の外は冷たい雨が降り続いてる』と描写されています。

 それは、『どうすれば君に伝えられたのでしょうか』と、打ち明けられずにいた気持ちを自覚する主人公の心境に近いもので。今更とも思いつつ、それでも煩悶してしまう主人公の心持ちそのものは、まだ「雨」「寒さ」に寄っていると感じるのです。

 しかし、そんな中で「君」だけは、『春を告げる風が今吹いて』くるかのように、「僕」の心を暖かく鮮やかに染めてしまうのですね。『今頃になって』などとうだうだと考えていたのが、『今ならまっすぐに 伝えられそうだから』と思えるくらいまでに一変させてしまう。
 寒々しいシチュエーションの中に突如として登場する春風になぞらえて、それくらい強い存在として「君」が描かれているわけです。


広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。