2007年03月29日

THE BACK HORN「声」

声
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THE BACK HORN 松田晋二 山田将司 菅波栄純
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<静けさと激しさの両端を抱えながら、ただひたすらに疾走する>

 飾り気のないメロディと、とにかく力押しのサウンド。音楽の幅は正直それほどありませんし、キャリアを重ねる中でどうしても初期衝動の激しさは薄れてきた感もあります。
 でも、『俺達は出会った頃から探してる 本当の声を』とあるように、THE BACK HORNの歌は、いつもひたすらに何かを追い求めてひた走っているような、そんな感覚を植えつけてくるのです。

 『蝉色の雨に消えた残像』『風が吹き抜ける/ただ音もたてず落ちる木の葉』などの、鮮烈なイメージ描写。基本的に疾走するサウンドでありながら、どこか「静けさ」を感じさせるフレーズが多いです。もちろん音が静かになる箇所もあるのですが、それにしたって単に「静と動」というよりももっと深い何かがそこに現れているような感覚になるんですよね。
 そんな「静かな」イメージ描写が、『響け本当の声よ』という叫びをいっそう際立たせます。「本当の声」というのは実に曖昧で、実在するのかもわからない。でも、『この儚さを抱きしめて』『決して振り返ることなく』本当の声を求めて突き進んでいくのです。このきっぱりとした決意があるからこそ、激しいサウンドの中になんともいえない危うさと、そして強さを感じるのでしょうね。


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2007年03月27日

井上陽水奥田民生「パラレル・ラブ」

パラレル・ラブ
パラレル・ラブ
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井上陽水奥田民生 井上陽水 奥田民生
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<硬質なハーモニーと、その響きから発する豊かな歌詞空間>

 PUFFYへ提供した楽曲を共作したことから、1997年シングル「ありがとう」をリリース、その後アルバムも1枚制作した伝説のユニットが復活。でも、かなりの大型タッグでありつつあんまり「伝説」って感じのしない自然体のおじさん二人組です。

 このユニットの聴き所は、やはりなんといっても気持ちよく響いてくるハモリでしょう。ハモリって、柔らかい響きを生み出すのがどちらかというと王道な気がしますが、この二人の場合は実にソリッドで、硬質な響きを帯びています。これが歯切れのいいギターサウンドに乗って、しっとりではなくかっちりの音楽を形作っていて。これはこれで心地よいですよね。

 で、『恋は二重奏』というように、まさに心地よいハモリだらけのこの曲そのものをモチーフにしたような歌詞。ストーリーを描くわけでもなく、ただ『パラレルのハーモニー』から丸一曲分の言葉を生み出してしまったかのような感じがします。『二重の魔法を 解き明かすこと』と、どこか謎めいたフレーズまで生み出してしまうのだから、いやはやこのバランス感覚はすごいなあと。
 ま、実際にはこの曲のハモリは、3度固定とかじゃなくけっこう動いたりしていて、それほど平行って感じでもないんですけどね。
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2007年03月26日

倉木麻衣「白い雪」

白い雪
白い雪
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倉木麻衣 池田大介 Yoko Blaqstone
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<暖かく穏やかな雰囲気と淋しい気持ちのギャップ>

 冬らしいしっとりバラード。楽曲はメジャー進行で、なんだか幸せそうな雰囲気がありますが、歌詞を読んでいくと『哀しみが抜けないの 今もずっと』と、一人「あなた」への想いを持て余している歌だったりします。

 コード進行を見ても、たとえばDreams Come True「LOVE LOVE LOVE」とかなり共通していたりするわけで。アレンジにしても、寂しさ切なさを煽っているようでもなく、むしろ暖かみさえ感じるくらい。
 ただ、そんな穏やかさの中で「あなた」への想いが語られるからこそ、その想いの大切さ、大事さが伝わってくるということもあるでしょう。また、曲調が変わり激しさを帯びるCメロ部分では『後 どの位 どの位 泣けばいいの?』と込み上げる激情を感じさせてきたりしていて、他が穏やかだからこそここがドラマティックに響くという点もあるでしょう。

 なのでそこの違和感は問題ないのですが、でも他にちょっと言葉が散らかりすぎているような部分も。
 『幸せにすると誓った』『覚えてる あの約束』とあるように、この二人には幸せな過去があったのでしょう。だから『まだ好きと誓う』のはいいんですが、そうすると『後 どの位 どの位 待てばいいの?』の待つという言葉が浮いてきてしまうような。せめて幸せな日々がもう一度やってくる時を待っているのか、哀しみが消える時を待っているのかは教えてほしかったかも。
 それと『白い雪』が一回だけ『白い勇気』になっているのもよくわかりません。その後に、もう一度「あなた」に会いに行く決心をした、みたいなフレーズが続くのであればわかるんですけど、そうじゃないですし。
 どうも最近の倉木麻衣の言葉は、今ひとつつかみにくいところが多いような…聴き手の想像に任せるため、あえてやっているのかもしれませんが、どうも「それっぽい言葉」というだけで考えているような気がしてなりません。
posted by はじ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

メルマガ、Vol.091発行。

メールマガジン≪現代ポップス雑考。≫
Vol.091 2007/03/25 発行部数:めろんぱん 433/まぐまぐ 90

<雑考バトン:新曲レビューリレー>
DREAMS COME TRUE「大阪Lover」
 〜持ち前のエンターテイナーぶりを発揮

<新着レビュー>
ゆず「春風」
 〜場面を一変させる「君」という春風

<ひとこと寸感>
misono「ラブリー・キャッツアイ」
東方神起「miss you」
長渕剛「太陽の船」
水樹奈々「Justice to Believe」
Dir en grey「Agitated Screams of Maggots」
AAA「チューインガム」
島谷ひとみ「PASIO〜パッシオ〜」


 ※メルマガについての詳しい説明は、こちらへどうぞ。
  バックナンバーも開放しています。
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2007年03月24日

テゴマス「ミソスープ」

ミソスープ (通常盤)
ミソスープ (通常盤)
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テゴマス zopp Shusui Stefan Aberg 下地悠 中西亮輔 H.U.B. 渡辺拓也 清水昭男 川端良征
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<親子愛をテーマに据えるリスクと、それが選ばれた明確な理由>

 NEWSメンバーのうち2名によるユニット。名前は手越祐也と増田貴久の頭をとってのもの、というところまでは知っていました。
 「ミソスープ」というタイトルが非常にインパクトあり、確かに母親の愛情がテーマになっているから味噌汁なのはいいとしてなんでわざわざ英語?と疑問視している方は多いでしょうし、自分もそこについて語る気満々だったんです、が…
 記事書くにあたり改めて情報を集めてみてびっくりしました。もともと、スウェーデンに進出する話があって、それで日本でのリリース前にTegomass「Miso Soup」として先に発表していたんですね(Wikipedia参照)。もともと外国向けを意識していたのであれば、納得です。

 そうかー。だからテーマも恋愛とかじゃなく親子愛なんだなー。
 「ミソスープ」という題名の前に、「味噌汁」「母親」という題材がそもそもどうなんだろう、と感じていたんですが、まず始めに素朴な日本文化をアピールするみたいな意図があったわけかー。
 親子愛というと聞こえはいいけど、男性が母親のことを語りすぎると女性にとってはどうしても「マザコン」的な印象を抱かせてしまいやすいものだし…女性ファンにもっとも注意を払うべき男性アイドルにおいてこのテーマはリスク高いんじゃ…と疑問視していたんですけど、なるほどねー。
 まあ、親子愛そのものは決して悪いものではないし。今は社会的にもジャニーズ的にも押しどころは多様化しているし。『一人の味にも 慣れたよ/でもなんか 疲れたよ』みたいな、現代っ子のたしなみのようになってきつつある、重過ぎないけどそこはかとない孤独感を描いているし。リリー・フランキー「東京タワー」もヒットして、「母親大好きな息子」が市民権を得たようなところもあるし…それで今ならリスクは少ないと判断して新方向として打ち出したのかなーとか想像を膨らましていたんですが、そうかー、スウェーデンが先にあったのかー。

 あと、後半、『いつでもここにいるから 帰っておいで』と明らかに母親側視点での呼びかけが入っていたりします。前半では母親のセリフは「」付いていたのに…こういう視点の混在はあんまり好きではないんですが、でもここ、曲のほうは転調して、コード進行もここ独自のものに切り替えて、雰囲気を変えてきているとこなんですよね。これなら別の立場で歌っているんだ、と感じられますし、ちゃんと考えている感じです。
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2007年03月22日

関ジャニ∞「関風ファイティング」

関風ファイティング (通常盤)
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<中華サウンドの中に、アイドルらしさと哀愁もちらりと覗く>

 関西密着型アイドルユニット関ジャニ∞、今回はチャイニーズ感あふれるサウンドに乗った楽しげなダンスチューンです。関西じゃなくて中国じゃん!と思わずツッコミそうになりますが、まあ「関風」だし、『チャイナタウン』と言っているのできっと神戸の中華街あたりなんでしょう。

 サビがなぜか『ドラゴンが/舞い降りて』なんですが(ジャッキー・チェンとかにちなんでいるのかしら)基本的には、『ふられたら笑っチャイナよ』と、重過ぎないさらっとした励ましになっています。サビだけそうじゃなく冗談めいているのも、軽くて明るい雰囲気を出すためなのかもしれません。

 それにしても、強烈にチャイナな楽器群が響き渡っているためにそれだけっぽくも感じてしまうとこですが、でも陽気でキメキメなブラスセクションはいかにもジャニーズらしい賑やかさを演出しています。また、重低音の「ウーハー」から裏声の「フゥフゥ」とコーラスも充実。
 さらに言えば『かっこ悪いね 迷える孤独な男さ』というつぶやきなんかからは、さりげなくもかなり歌謡曲チックな未練と情念の世界がチラ見できたりも。この哀愁系歌謡曲ノリは、地域密着かつジャンルとしては「演歌」である彼らの特色として育てていってほしいかなーと。たぶんこの方向に行く若手アーティストは他にいないでしょうから…
 でも、歌謡曲でこそあれ、演歌じゃないよなあ。
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2007年03月21日

KAT-TUN「僕らの街で」

僕らの街で (通常盤)
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KAT-TUN 小田和正 MA-SAYA 江上浩太郎
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<明確な答えのないつぶやき、だからこそ生まれる空気感>

 小田和正の提供曲ということで話題を呼んだ、KAT-TUNの3枚目のシングル。
 聴いているだけで本人の声が響いてきそうなくらい、いたるところに小田和正らしさが溢れていると感じるのは自分だけではないはず。サビの入り『やがて いつからか』とか、『はじめて 君を 見つけたあの日』あたりは「いかにも」というメロディワークですし、アレンジ面は多少考慮されて賑やかめになっているような気がしますが、やっぱり本人が歌ってもそう違和感がないくらい。

 なので、小田和正が自らの持ち味を生かした楽曲を提供して、それがKAT-TUNに合っている…というよりも、そもそも小田和正自身の生み出す楽曲が驚くほどKAT-TUN世代そのものだった、ということが確認できた一曲だよなーというか。少なくとも小田和正側には、無理して合わせたという感じはしないです。59歳にしていまだその少年性は現役そのものということで、いやはや。


 で、問題はそんな少年性を受け取るKAT-TUN側。わりと賛否両論はあったようです。
 前までの2曲とは明らかに方向が違います。また、コンセプト的にジャニーズの中でも非優等生的、斜に構えたカッコよさを打ち出していくのかなあという印象があったので、ぐっとメロウなこの楽曲はなかなか意外ではありました。小田和正に任せる時点でこういう曲想になるのは考えていたはずですが。

 この曲、曲想だけではなく、詞においても大きな特性があります。これが賛否の「否」を唱える人たちの違和感にも繋がっているんじゃないかなと。
 「僕」と「君」の出会いを通して、街の中の自分を意識し、とりとめのない物思いにふける。青くやるせなさを感じさせる雰囲気に満ちていながら、そこに明確な方向性、メッセージは示されていないのです。
 『僕らは なんだか 急ぎすぎている/大切なことさえも 忘れるくらい』
 『誰も 僕らを決して 認めはしないだろう』
 『確かなことは きっと どこかに あるよね』
 などなど、「僕」の思い浮かべること、「君」に話しかけることは、今の自分たちの不安定さについてが多いです。しかし、そんなつぶやきは、どこにも向かいません。「もっとゆっくり生きてみよう」とも、「認めない連中なんかほっといてがんばろう」とも、「確かなことを探しにいこう」とも、ポジティブなメッセージには結びついていかないのですね。
 これは大きなポイントです。「夢」ははるかに遠く、その近くに行けることすら『でもそれは まだ ずっと 先のことみたいだ』。夢との距離感も感じてしまいつつ、不安定な「今の自分」への自覚は、どこにも着地点を持たないままに、『突き抜ける 青い空が ただ 続いていた』とイメージの中で宙に浮いたままに締められていくのですね。

 最近のJ-POPの歌詞は、おしなべて「結論」のある曲が多数を占めています。夢に向かう曲、絶望から立ち直ろうとする曲はもちろん、ラブソングも失恋した曲さえも、よりよい自分になるためや相手との関係を改善していくためにこうしていこう…というスタンスが曲中で示される歌ばかりという印象がありまして。
 だから、せいぜい『今の自分を 信じていたい』という願望がちょこっと垣間見えるくらいのこの楽曲は、特にイマドキの十代リスナーなんかにとっては違和感を感じる人も多いのではないかなあと思うわけです。しかも彼らはジャニーズ。自分たちに向けてのメッセージを期待しているファンも多いことでしょうから、そんな願いが「すかされた」ような、宙ぶらりんな感じになってしまった人もいるのではないかなと。

 とはいえ、最近の傾向もあって浮いて見えることはあるでしょうけれど、そもそもこうした「明確な答えを出さない」楽曲は決して悪いものではなく、むしろ今、少なすぎるようにも個人的には感じます。歌って、別にメッセージが必須条件ではないわけですから。
 どこか胸を締め付けるようなこの曲の空気感は、明確に方向を導き出さずにぼんやりと「今」を考えているからこそ、生まれているものです。無理やり結論めいた言葉をつけてしまったら、きっと全体の曲想が台無しになってしまっていたでしょう。
 「この曲、結局何が言いたいのかわからない!」という不満を感じている人は、ぜひこの曲の雰囲気、つぶやきの行間を想像して楽しむことも考えてほしいなあと思うのです。続きを読む
posted by はじ at 18:37| Comment(5) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

倖田來未「Cherry Girl/運命」

Cherry Girl/運命
Cherry Girl/運命
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倖田來未 Kumi Koda Andreao“Fanatic”Heard The Conglomerate Masaki Iehara
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<攻めも受けもこなす、「現代の女性」の旗手>

 倖田來未の形容としてすっかり認知された「エロかっこいい」という言葉。それは、当初は間違いなく男性に向けてのアピールがあってのことでした。そうでなければそれまでのR&B路線からは予想もつかない「キューティーハニー」のカバーなんて出しませんよね。
 ただ、この曲のヒットによって倖田來未の人気が上昇してきてからは、彼女の「エロさ」アピールは違った意味を持ち始めます。男性の欲望に忠実な繋がれたエロさではなく、不敵に煽り誘惑する、「オンナ」を武器に男を手玉に取る…そんな「かっこいい」女性像として、同性からの支持を急速に集めるようになっていったんだろうなあと。
 なので、「エロかっこいい」とは、男性のためにある言葉ではなく、女性のためにある言葉なのだと思っているわけです。

 なんでそんな話から入るかというと、両A面のうちハードなほう、「Cherry Girl」に、『そして男ってロデオを/うまく乗りこなさなきゃ』あるいは『今は女が強いんだから』というようなフレーズがあったからで。
 対等な関係を宣言し、そして強気に攻めていくアグレッシブなスタイルが、ずんずん迫りくるようなサウンドに乗って提示される。それはひとえに世の「強い女性」の象徴として、倖田來未本人のキャラクターに重なって、同性にとっての憧れに映るのだろうなあと。

 『周りの目を気にしていたら/ちいさい女で終わりだから』というのも、やはり同性に向けての訓示。『そんなこと…なんて女でもいいのよ』という意味深な言葉も、男性への誘惑のようではあるものの、『やりきればね』と続くことから、これも女性に対する投げかけだったりするわけで。
 扇情的でありながらも、決して男には媚びない、『使われないように』する。男女平等の精神が浸透してきている昨今、「性」を意識することを避けるフェミニズムとはまったく違う、「性」をあけすけにアピールする方向で、女性の精神的な解放の旗手になっているのが倖田來未という存在なのかもしれません。


 …と言いつつ、もう一曲「運命」のようなバラードになると、途端に古典的な「女性らしい想い」を歌い上げるのが彼女でして。
 『遠くにいても 支えたいと/心からそう願うから』と「支える」存在であることを希望したり、そもそも二人の出会いを「運命」として信じたかったり。「Cherry Girl」とはほぼ別人のようです。

 や、どっちがいいとか悪いとかっていう話をしたいわけではないですし、また、一貫性がないと非難したいわけでもないです。
 「エロかっこいい」という、強い女性のひとつのあり方として記号化された表現のもと人気を得た…という文脈でも倖田來未を語ることはできますが、彼女の歌詞ってどちらかというと、ナイーブな乙女っぽい部分、受け身な姿が多かったりするのです。で、それもまた彼女らしさであるわけで。このギャップが、さらに広く同性の共感を呼ぶのに一役買っているんじゃないかな、とは前にも書きました。
 ま、でもこの曲でも『君のこと包み込み/今すぐ抱きしめるから』『守るべきものを』など、相手よりも強くあろうとする姿が描かれていたりもします。ただこれ、主人公が少年という可能性もあるので、一概には言えません。
posted by はじ at 23:50| Comment(4) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

メルマガ、Vol.090発行。

メールマガジン≪現代ポップス雑考。≫
Vol.090 2007/03/18 発行部数:めろんぱん 428/まぐまぐ 88

<雑考バトン:新曲レビューリレー>
ゆず「春風」
 〜自らの特性を改めて提示するコラボ

<新着レビュー>
宇多田ヒカル「Flavor Of Life」
 〜質感のある描写と溶け合う「演出」性

<レビューの裏話>
秋川雅史「千の風になって」
 〜「死」というテーマが受容された背景・蛇足

<おまけ>
・「夢」がテーマの曲、紹介編(5)


 3月は慌しい週末が続いています。充実しているので個人的には楽しいんですけど、ブログもそろそろスピード上げないと…という気も。
 なんだかずっとそんなこと言ってるような気もしますが。


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EXILE「Everything」

Everything
Everything
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EXILE ATSUSHI h-wonder 大野裕一 Michico T.KURA
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<活動再開後も、ニュートラルな立ち位置を保持>

 新メンバーが加入し、第二章として活動を開始したEXILEの復帰後第1弾シングルがこちら。とりあえず漫画のように第一部完でフェイドアウトしなくてよかったです。や、比べちゃダメか。

 第二章ということで、メンバー交替を乗り越え充電期間もとり、そしてキャリアそのものもだいぶ長くなってきた彼らなので、一回り成長した内容になっている…とレビュー的にはそのポイントを押さえていくだけでいいので楽なんですが、正直、あんまり変わってないですよねー。
 新しい一歩を踏み出した、と今現在の彼ら自身の境遇と重ね合わせているというところがありますが、最終的に『生きてることで すべてはOKさ!』という結論。かなりライトな口調での全肯定で、一回り大人になったっていう感じはあんまりないです。
 曲はちょっとゆったりで細かいリズムながらも、浮き立つようなハネるメロディラインもサビに出てきますし、声もそうガラッと変わったってほどでもなく。第二章といっても、第一章の路線からはしばらく動くつもりはないのかなー。

 もちろん変わらないなら変わらないで問題はなくて。わりとコワモテなのに等身大で爽やか、ニュートラルな曲を歌うのが彼らの持ち味ですが、現在は特に後進が登場してもいないので、あんまり別の方向へ進んでいってしまうとバランス的にも困りますし。
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2007年03月16日

REIRA starring YUNA ITO「Truth」

Truth
Truth
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REIRA starring YUNA ITO Mami Takubo Narumi Yamamoto EMI K.Lynn Dawn Ann Thomas ats- Little Big Bee
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<伸びやかで雄大な曲と、繊細な関係性の詞世界>

 映画「NANA2」劇中歌。大ヒットした前作に続き、レイラ役を務める伊藤由奈による壮大なバラードです。

 原作、たぶんこの映画の「2」に当たる部分までは読んでいるんですが(考察なんかもしていたり。最近は読めてませんが…)『傷つけあうのに/何故こんなに 求めてしまうの』とか、どこかにうまくいかなさや哀しさを秘めた関係性は、まさにストーリーに溶け合っている感じですね。
 『もしもすべてを 失くしてしまっても/この思いは永遠なの』だとか、『世界中の悲しみをすべて/受け止めてもいい/あなたの為なら』なんてのもそうです。愛情を表すために、または二人に立ちふさがる困難を乗り越えるためにどっか無理をする、「耐える」感覚があるんですよね。

 そういう意味では、まさに作品のエンドロールを締めるにふさわしいような濃い曲なんですけど、いろいろ損をしている面もあるのかなと。
 まず今回は、主人公が歌うNANA starring MIKA NAKASHIMA「一色」も、わりとしっとり系であること。映画一作目のときはもっと対比があったんですが、しっとりが2曲あったら、観客の感情移入先は主人公のほうにいっちゃうのでは、という。
 まあ「一色」はわりと音が細かいんで、音の間隔が広く雄大な印象があるこちらとはタイプが違うと言えば違うんですけど、その差もちょっと不利。音が細かいほうが言葉がぎゅっと詰まって、説得力や勢いが生まれるもんです。壮大な歌は、感情移入できると強いけど、先にあるようにREIRAは重要人物ではあるけど主人公には負けるし…

 あと、伊藤由奈自身がこの1年の間に、バラードを出しすぎたんじゃないかなーとも。映画一作目時の「ENDLESS STORY」に始まり、「Faith」「Precious」と続きましたからねー。「Truth」って前にも出さなかったっけ、くらいの感じの人もいそうですし。
 本人はまっすぐ伸びる声をしているんで、こういう音の間隔が広いタイプの歌は実に相性がいいんですけどねー。
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2007年03月15日

WaT「ボクラノLove Story」

ボクラノLove Story (通常盤)
WaT 華原大輔 前嶋康明 小松清人
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<初々しくも的確に、女の子の理想の男の子像を体現するしたたかさ>

 前作「Ready Go!」に続き、矢継ぎ早のペースで出した2枚目のシングル。最近の芸能界への定着具合を見ていると、もうだいぶポジションを確立してきたなーという感があります。

 曲としてはストリングスも鳴り響き、いかにも「冬のあったかバラード!」なポップソングの体裁ですが、歌詞を見ると彼らの持ち味が出ているなあと。
 というのは、ここまで甘いか!っていうくらいに理想的な恋物語、素敵な「彼」像が描かれているのですね。もはや少女漫画の世界(にも、ここまでベタなキャラはいないか)。

 もちろん甘いささやき、純粋な気持ちを訴える歌はあまたあります。ただこの曲の場合、さらに一歩踏み込んでいるというか、痒いところに手が届いているというか。
 サビ頭『もう離さないよ』。これだけだと、はじめの長い伸ばしが逆に印象的ではあるものの、メッセージとしては普通です。でも、その後に『今までの僕とは違うから』と入るんですね。これがポイント。「離さない」だけどだと、自分の想いを一方的に投げかけるだけなところを、今までとは違う(から、安心して)と、「君」に対してさらっとフォローを入れているんですね。

 これだけなら偶然そうなっただけなのかも…とも考えるところですが、この「今までの僕とは違うから」という、「君」の存在を通して強くなった、的なフレーズが他の部分にもあれこれとあるんですね。
 まず、『僕の鼓動が君に伝わりそうで/繋いでた手を/慌てて離した…』という一節。付き合い始めの初々しく微笑ましい雰囲気が漂っていますが、実はこれで終わっていない。『…離したけど君の目を見て/思わず握り返した』まで続いているわけでして。握り返した!これはドキドキです。一文長すぎるよってツッコミが野暮になるくらい。
 さらに、『両手で包んで頬寄せたら』といい感じの体勢に入ったところで、「ダメ」と言う君に『僕は聞こえないフリ 黙ってキスをする』ですからね。ちょっと強引な面も見せちゃう、と。

 こういうの、男からするとこう、解説しているだけでかなーり恥ずかしくなってしまうんですけど…でも、女の子がこの種の初々しい恋愛エピソードに求めるのって、こういう世界なんだろうなあと。彼らの詞は、なんというか、女性にとっての「萌え」な感情をくすぐっているんじゃないかなーという気がします。
 フツーの男だったら、照れがどうしても先に来て、こういう初々しいシチュエーションだとうまくふるまえない、不器用さが出てしまうもんだと思うんですよ。そういう描き方をする歌は山ほどあって、それは「わかる、わかる」と男性陣の共感も得られる。でも、この曲は巧すぎるなー。弱気なようで大胆になれる、照れているようでポイントは外していない、と実にうまい。だから男はあんまり感情移入できないかも。
 でも、それを彼らは平然と歌ってみせます。女の子の理想を満たそうとするパフォーマンス魂、そして歌っても許されるアイドル性。ふたつが揃っているこの状態は、かなりすごいと思います。

2007年03月14日

秋川雅史「千の風になって」

千の風になって
千の風になって
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秋川雅史 新井満 EDISON 小沢不二夫
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<憧れを投影できる「死生観」のあり方>

 昨年末の紅白歌合戦以降、ロングヒットを続けているこの楽曲は、もともとは作者不詳の詩「Do not stand at my grave and weep」が原型。日本では、新井満という人が日本語詞と曲をつけ、それが今回在テノール歌手の秋川雅史が歌っているという流れになっています。

 もとの詩の作者は諸説あるようですが、いずれにせよ作者がはっきりしないまま、世界中に広まっていったということは疑いようのないところです。

 『私のお墓の前で 泣かないでください』と始まるこの曲は、日頃あんまり聴く機会のない「死」をテーマにした楽曲だということが明快にわかります。愛や夢や希望を歌う曲はミュージックシーンに溢れていますが、死生観が込められたものは、まったくと言っていいほどありません。

 『千の風に/千の風になって/あの 大きな空を/吹きわたっています』
 死んだ後は、お墓の中、土の中ではなく、広々とした大空に魂を浮かべる。そんな「死」の在り方は、日本人の死生観にとっては馴染みやすいものではないでしょうか。日本では、死後の世界は宗教が明確に規定しているわけではなく、「天国」「地獄」といった素朴な観念でしかない。また、「八百万の神」と言われるように、どこにでも「神」は存在しいくらでも増える。堅苦しくない形で「魂」の存在を漠然とイメージできる民族なんだろうなと。
 だから、死後に肉体から精神が開放され、大空を自由に飛び回ったり『あなた』を見守ったりしているんだ、と歌われるこの曲に憧れを抱き、深く入っていきやすいんじゃないかなと。

 諸外国では、死者の追悼の際に朗読されて広まっていったのだそうで。実際の追悼の場面で「死者」視点のこの詩を聴くと、残された人々にとっては、故人からの言葉としてとらえることができるわけです。泣かないで、側にいるから…そんなメッセージとして、生きている側の慰めになっているんじゃないのかなと。
 でも日本でのこのロングヒットは、それだけでは説明がつきません。もちろん、身近だった故人を偲んで聴き入る、という人もいらっしゃったでしょうけれど。
 でも、どちらかといえば、死後もなお自由に空を飛び回る、というイメージに共鳴した、あるいは憧れたという人がたくさんいたからなのでは、と思ったりするわけでして。それはやっぱり、日本人の国民性に起因している部分もあるんじゃないのかなあと考えるのです。

 ところで、ただ「風」になるんじゃなく、「千の風」であるところは押さえておきたいポイントです。
 ただ一陣の風のように大空を気持ちよく飛んでいくのとは、ちょっと違うんですね。千ほどのさまざまな風になるということは、大気に遍く存在する、というようなことなのでしょう。この地上のすべてを吹く風になって、世界を、「あなた」を包んでいたい、そんな心情が表されているんだと思うのです。
 だからやっぱり、充分な声量を持った秋川雅史がどっしりと歌うこのスタイルが、このすべてを包もうとする詞にはちょうどあっているんだろうなあ、とも思うのです。
posted by はじ at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月12日

DREAMS COME TRUE「もしも雪なら」

もしも雪なら/今日だけは
DREAMS COME TRUE 吉田美和 中村正人 AKON
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<切なさに感情移入するために、王道を外す選択>

 長い間トップアーティストとして活動を続けてきたドリカム。その楽曲は毎回バラエティに富んでいて、たいへん参考になるものばかりです。
 今回も、そのキャリアゆえの細かいテクニックを至るところに見つけることができます。

 たとえば、メロディ構成。『会いたい人に会いたいと言えないクリスマス』という印象的なメロディがありますが、これ、はじめに登場するときは『会いたい人には会えない』と、途中で切れた形で歌われるんです。残ったメロディ部分は歌われず、代わりに楽器でなぞられていまして。
 序盤では「…」と後を飲み込むかのような見せ方をし、次はちゃんと歌いきってそのままサビへと繋がる、効果的な構成になっています。

 サビのメロディラインは、それほどドラマティックではなく、淡々としています。しかし、『大人のほうが 恋はせつない』というフレーズと豊かな声が乗ることで、表面上は押さえた中にたぎる感情がある、というまさに「大人のほうが切ない」通りの表現になっているんじゃないかなと。
 シチュエーションとしては、『あなたはすでに誰かのもので』『はじめからかなわないことの方が多い』恋人がいる相手への恋という状況です。しかし、「大人のほうが切ない」というフレーズは、その状況に共感できない人も巻き込む大きく強い言葉ですね。


 クリスマスというと、想いが通じ合うハッピーな内容のもの、そして想いが届かなかった悲しく切ない内容のものに二分されます。ただ、悲しい曲にしても、クリスマス自体はその切ない感情ゆえに印象的に演出される場合が主流です。それを『クリスマスが 急にきらいになる』と否定することで、消化しきれない想いの深さを物語っているわけです。
 さらに、『もしも雪なら 雪になったら/あきらめないって ひそかに賭けてた』というフレーズ。何かと雪を降らせがちなクリスマスソングやストーリーが多いからこそ、雪が降る奇跡が起こらないこの曲の結末がよりずっしりと重くのしかかってきます。相変わらず感情移入度の濃い楽曲になっています。
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2007年03月11日

メルマガ、Vol.089発行。

メールマガジン≪現代ポップス雑考。≫
Vol.089 2007/03/11 発行部数:めろんぱん 425/まぐまぐ 87

<雑考バトン:新曲レビューリレー>
宇多田ヒカル「Flavor Of Life」
 〜大多数の人にとっての「彼女らしさ」

<新着レビュー>
大塚愛「CHU-LIP」
 〜フシギなこともわざわざ悩まないお気楽さ

<ひとこと寸感>
SOPHIA「stain」
藍坊主「ハローグッバイ」
AKB48「会いたかった」
RIP SLYME「ブロウ」
森山直太朗「恋しくて」


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  バックナンバーも開放しています。
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KinKi Kids「Harmony of December」

Harmony of December
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<歌うのは、満たされた感情だけじゃ物足りない?>

 ソロではそれぞれの好きな道へと突き進んでいる二人ですが、キンキではどこか哀愁だとか郷愁だとか、漂う楽曲がメインストリームになっている感があります。
 今回の曲も、内容だけを見ると『つないだ指がとてもやさしい ふたりきりの温度』と、ささやかな幸せを胸いっぱいに感じるといったハッピーなシチュエーションだったりします。メロは確かにふんわり穏やかに進んでいくんですが、サビではオリエンタルな装いになって、単純に幸せを描いているだけではない雰囲気になっています。

 『君に会いたい いま会いたい 離れた一秒も』…ふたりでいる幸せを12月の景色と共に描くメロ部分の流れからは、ちょっと想像できないサビの展開。だって直前で『ふと気づけばいつも隣で笑ってる』って言ってるのに!本当にほんの少しでも離れていたくない、穏やかな曲調の中ですが、そういう激しさがあるのでしょうか。
 また、描かれる二人の様子にはあんまり不安要素もない気がしますが、そんな中で『消えないでいて この恋よずっと』と願いを込める。ただ上手く進んでいる恋に浸るんじゃなく、不安を抱えていたりもして。

 こういう歌を聴くと、やっぱり今現在の「ツボ」というのは、郷愁だとか切なさだとか、そういう想いのほうなんだなあと考えてしまうのです。
 ただ「幸せ」な気持ちをつづるだけじゃなく、「会いたい」という募る感情が、この幸せがずっと続いていければと不安がり一心に願う真摯さが、サビに盛り込まれる。これが聴き手を揺さぶるためにいま必要なことなのだろうな、と。単純なハッピーさ、安定感ある関係性だけを押し出すんじゃダメなんですね、きっと。
 
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2007年03月10日

ゆずおだ「クリスマスの約束」

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<シンプルな中に込められた、特別な一夜の特別な一曲らしさ>

 音楽番組で一夜限りのユニットとして誕生し、その際に作られた幻の曲が3年のときを経てリリース。小田和正・ゆず両名の合作らしい、心地よい歌声が堪能できるハートウォーミングナンバーになっています。

 歌の内容は「クリスマスの夜にこの唄を届けたい」という実にシンプルなもの。スペシャルユニットという性格やファンへの呼びかけが、クリスマスという日のイメージと重ね合わせられていますね。
 『君への 君達への贈り物』と2回言うのは、個人個人への特別な呼びかけでもあり広く誰にでも届いてほしいという願望であり、ちょっとズルいですが…まあサンタさんとかってそんな存在ですしね。世界中の子供たちにそれぞれ特別なプレゼントをしてくれる、みたいな。

 曲は、大まかに前半と後半に分かれています。リードボーカルは前半がゆず、後半の高音部が小田和正ですね。
 ゆずは二人でも曲に合わせて最適なハモり方を考えているなあとつくづく感じているユニットですが、それは一人加わった今回も同様。前半、「君」への呼びかけはゆずが担当し、『真っ白な雪が降り始める』という、穏やかでどこか幻想的な情景を伸びやかに歌いあげる後半は、小田和正の角のない声に任せています。単純にハイトーンだけなら岩沢厚治も負けていませんが、彼はどちらかというとまっすぐ突き抜けてくるタイプの声で。ふわっとした質感が求められるこの部分は、やはり小田和正の声が合っていると思うのです。続きを読む
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2007年03月09日

NANA starring MIKA NAKASHIMA「一色」

一色 [Maxi]
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<人間ドラマにフォーカスするため、方向を転換した主題歌>

 映画「NANA2」主題歌。大ヒットした前作に続き、主演のナナ役を務める中島美嘉が、普段の彼女の楽曲とは一味違うロックな楽曲を歌っています。

 「GLAMOROUS SKY」は L'Arc〜en〜Cielのhyde作曲でしたが、今回はGLAYのTAKURO。どちらにせよ大御所ですが、しかしラルクとGLAYの音楽性って好対照なので、そぐわないんじゃないか、どうなることやらと思っていたのですが、フタを開けてみるとそう違和感はないですね。だいぶ方向性は変わったとは思いますが…

 前作は、どちらかというと映画や原作のイメージ、女性ボーカルロックバンドのストーリーなんだっていうのがあって、華やかで感覚的な音楽性だったんですね。で、それを表すにはhydeの曲というのはちょうどよかった。
 対して続編の今回は、そういう全体のイメージよりも、実際のストーリーの織り成す人間ドラマに焦点が当たっていたのかなと。ずっしりと質感があり、感情のこもった歌ならば、それはTAKUROの分野です。hyde曲のような軽やかさ、鮮やかさはないものの、溢れるような感情を入れることができるわけです。
 未見ですが、映画の内容も第1作と比べわりと入り混じる人間関係を掘り下げて描いていたようなことを耳にしたので、ちょうど合わせたのかもしれません。

 原作者である矢沢あいの歌詞も、それに合わせて変わったのかなー。『また一片 花びらが千切れる』と映像的なイメージを織り交ぜるのは前に同じですが、細かく寸断されたイメージを繋ぎ合わせていて、まとまった流れのなかった「GLAMOROUS SKY」に対し、今回は『何処かで何時かまた 出会えたら/やり直せるかな?続きはないの?』など、フレーズの向こう側にひとつの物語が感じられる内容になっていますよね。

 間接的に語られる物語は、なにか悲劇的な結末にたどり着いたかのような色を帯びています。「GLAMOROUS SKY」もなんだかんだ過去形で進んでいくのでそんな色合いはありましたが、今回は明確。ひととき出会い、そして道を違えていく人間模様を、『同じ色』『違う色』などで表現しているわけです。
 それは『違う色の扉を隠した』『違う色の足音を消した』など、生じる違和感をそれとなく、しかしどこか必死で隠そう、考えないようにしようと目を背けながらの、痛々しさも伴うドラマです。
 『今君の為に 色付いた朝が来る』、そしてラスト間際の『今君の為に 色付いた花が咲く』というフレーズ。その朝や花の色はおそらく、ひとときの時間を共有した「同じ色」とは異なる色なのでしょうね。続きを読む
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2007年03月08日

ASIAN KUNG-FU GENERATION「或る街の群青」

或る街の群青
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ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文
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<拍を重視する音楽性が、現代的な世界観と情熱の両方を生み出す>

 わりと新曲のスパンが長く、取り上げるのはお久しぶりのアジカンですが、基本テイストはほとんど変わっていない模様。
 特にメロディラインの作り方は、今までの特徴をなぞっている感じ。細かく崩さないカッチリとしたメロディラインとか、急にハイトーンに上がってシャウトっぽくなるのとか、リズムが緩んでエスニックな雰囲気も醸しだされるCメロが入るのとか。
 メロの1フレーズの流れ、前半が高く勢いがあり後半は落ち着いていく、というパターンも多くないですか?

 彼らの生み出す音は、リズムをしっかり意識している感覚があります。あんまり流動的ではなく、シンプルな拍が常に感じられるというか。それは無機的、機械的なイメージにも繋がる一方で、心臓の鼓動のような動き出す衝動を想起させることにも繋がります。硬質なイメージと熱気を併せ持つアジカンの曲世界は、そうした部分によるところが大きいように思っています。
 そしてそれは歌詞も同じ。『画面の天気予報』『鉛色の街』といった都会を切り取る描写、そしてその中で『ぼやけた鈍い鼓動』を糧に『助走もつけずに思い切って飛び乗る/蹴り出す速度で/何処までも行けるよ』という強い衝動が描かれているわけです。

 熟語表現など、あえてカタい言葉を取り込む節回しは、今回はあんまり見受けられません。そのため、これまでよりも無機的/都会的/現代的な雰囲気は薄まっているような気がします。
 これはもしかすると、タイアップ先の映画「鉄コン筋クリート」に合わせての配慮なのかもしれませんね。内容はツカミしか知りませんが、街の描写や『君と僕で浮かべよう』『光だって/闇だって』あたりはおそらく作品を意識してのフレーズなのかなーと。映像を見る限り、舞台となるのは街は街ですがかなり猥雑な雰囲気ですしね。
 ま、その分、「僕」の意志が表に出てきているわけですが。
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2007年03月06日

EXILE&倖田來未「WON'T BE LONG」

WON'T BE LONG
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EXILE & KODA KUMI Bro.KORN h-wonder
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<多用に融合するJ-POPの新旧取り合わせ>

 1990年にヒットした、バブルガム・ブラザーズの楽曲をEXILEと倖田來未が共演でカバーするという、なかなか話題性のある一曲でした。

 アレンジは派手に攻撃的に変えてきたわけではなく、わりとオーソドックスなノリやすいR&B調。ソツのないマイルドな感じで、夢のコラボというわりには落ち着いた出来だったのかなーと。
 『OLY OLY OLY OH!/YELY YELY YELY YEAH!』の独特のコーラスも、そこまでドーンとインパクトは来ないですね。これってアレンジのせいなのか、それとも今の時代だから自然な感じに聴こえるのか。発表当時はもっと印象的だったと思うのですが。

 『もうなくしはしない、心がCRUSHしても』なんて言い回しは、とっても時代を感じます。その一方で、地味に『ちょうじり合わすなら、うそも必要さ』というような主張もある意味新鮮だなあと思いません?近年は、帳尻合わせることはない、はみ出したっていい!みたいなメッセージばかりが溢れている気がするので。

 ちなみにこの楽曲、阿波踊りをモチーフに作られたんだそうです。R&Bと和の融合、まさしく本質的に<なんでも取り入れていく>J-POPらしい一曲なのですね。そういえばどこか日本的な泥臭さがあるよなあ。
 そういう意味では、男女それぞれ現在のJ-POPを象徴するアーティストが一緒にカバーした、というのは実にぴったりだったのかなあと。
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2007年03月04日

メルマガ、Vol.088発行。

≪現代ポップス雑考。≫ Vol.088 2007/03/04 発行部数:めろんぱん 427/まぐまぐ 88

<雑考バトン:新曲レビューリレー>
大塚愛「CHU-LIP」
 〜「ハメを外す」能力

<新着レビュー>
V6「HONEY BEAT」
 〜一歩だけ新しさを取り入れるメッセージ

<レビューの裏話>
チャットモンチー「シャングリラ」
 〜直接的なコミュニケーションの渇望

<おまけ>
・「夢」がテーマの曲、紹介編(4)


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2007年03月03日

BUMP OF CHICKEN「涙のふるさと」

涙のふるさと
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BUMP OF CHICKEN 藤原基央
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<「自分自身」の物語から「他者」を見守る物語へ>

 バンドという形態の歌い手は、その変遷と成長をたどっていくのがもっとも楽しいことだと個人的には思っています。BUMP OF CHICKENは、もともと語りやすいキャラクターを持った音楽をやっているわけですが、そういう意味でもすごく興味深い題材だったりします。

 以前にも何度か触れているかと思いますが(「オンリー ロンリー グローリー」のときの記事がいちばんまとまっているでしょうか)彼らの曲は物語性が強く、中でもインディーズ時代は自らの内面を空想的に描く箱庭的なものが多かったわけです。自問自答の中で答えを見つけるまでを、いろんな舞台設定やキャラクターを駆使して豊かに表現する、という。

 しかし今回の内容は、「俺」の話ではなく「君」の話です。「俺」はあくまでも観察者の立ち位置で、自分の作り上げた物語の箱庭に自ら突き進んでいった頃とは違うんですね。

 『探さなきゃね 君の涙のふるさと』と始まるように、「君」が泣いている理由を探そうとするこの曲では、「俺」は『ついていけたら嬉しいんだけど 一人で行かなきゃね』と見送る側になる。自分自身が動いたり、何かを発見したりするのではなく、あくまで「君」が自身の内面を見つめていくための誘導役に徹しているわけです。

 「車輪の唄」なんかも「君」を見送るというシチュエーションではありましたが、そこには「俺」側の感情の盛り上がりも描かれていました。聴き手は、「君」と「俺」のどちらかといえば「俺」に感情移入するようになっていたわけですね。
 しかしこの「涙のふるさと」は、聴き手が感情移入するのは「君」側、呼びかけられているほうです。泣いている横で優しく語りかけてもらう、『いつか付いた傷があるだろう』と導いてもらう、そんなふうに聴き手を癒してみせようとする歌なんですね。

 自分の中で完結していた頃から、「君」という他者を通じて自己肯定をするようになり、そしてその領域をさらに越えて、「君」側の物語を作る。だんだんと外に開かれた楽曲になっているなあ、としみじみ感じました。

 ま、でも、最後に『俺もずっと待ってるよ』と出てくるわけで。
 この曲の「僕」という一人称は「君」の涙を代弁しているもので、真の一人称はこの最後にだけ登場する「俺」だったりするんですが…完全にガイド役に徹するんじゃなく、「君」の痛みが癒えるのを優しく見守っている「俺」の存在を最後にアピールしてみるあたり、やっぱりまだ自意識が残ってますね。
posted by はじ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

スキマスイッチ「アカツキの詩」

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<「君」への後悔で眠れない夜が、さらっと表現されている理由>

 アルバム先行シングルの今作は、ベタつかない爽やか仕上げのミディアムテンポな一曲。過剰すぎないけれど、かといって耳に残らないような印象の薄さもない、いい具合のアレンジ。このくらいの完成度はもはや当たり前のようにすっと出してきますね。

 そんな爽やかな曲調に乗るのは、後悔ばかりの眠れない夜だったりしていまして。『守ろうとした 手のひらで 握りつぶしてしまうよ』などなど、ストリングスを利かせて歌い上げまくってもいい内容だったりします。
 でもそうしないのは、こうしたサラサラなアレンジを選んだのは、そこまで重く聴かせたくなかったからなんでしょうね。軽い歌い方も「〜だなあ」という独り言口調も、そんな雰囲気を裏付けています。

 この歌詞の展開を読んでみると、はじめから「君」とうまくいかなくなってしまったという後悔、深い悲しみが、どーんとあるんじゃないんですね。それは、なんとなく眠れない夜の中で、ひとつひとつ思い当たっていくことなんです。
 まず、『もう ずいぶん経ったなぁ』と寝付けない自分に気がつく。それから、「君」の温もりを思い出す。そこからするすると、二人の関係が『揺らぐ バランス』になってしまったことから、『本当に堕ちていったなぁ』と思い返してみるわけです。
 1コーラスはそんな風に、ダメになっていってしまった二人について思い返していく過程。そして2コーラスでは、具体的なエピソードを回想するようになっていく…と、長い夜の中で、順を追って思い出しているわけです。最終的には『思えばそうだ』とよくなかった部分に思い至り、『ぎこちなくてもいいから そっと 抱きしめられたなら』と考えるに至る、と。

 ということで眠れない夜の時間の流れをたどることができる内容になっています。ぐだぐだと寝床で考えてしまうときの、あの感覚。そして、つらつらと過去を思い浮かべていくうちに、後悔も混じってくる。やり直したい、という思いも募る。
 そんな静かにじわじわと迫ってくる感情を出すために、あえて淡々としたアレンジを採用したのではないのかなあと。

 で、時間の(淀んだ)流れのあるこの曲、最後は『夜が 少し、動き出していた』で閉じています。タイトルにもある「アカツキ」には、まだ時間がかかりそうな印象。これは構成をミスったのか…とは思いません。曲はそこで終わっているけど、「僕」の眠れない夜はきっと「アカツキ」の時間までだらだらと続いていってしまうんでしょうから。
posted by はじ at 23:43| Comment(4) | TrackBack(1) | J-POPレビュー男性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月01日

コラム連載始めました。

 「忙しいあなたの代わりに新聞読みます」という、大手ニュース系メルマガがありまして。そこで本日より、「柚木はじめ」名義にて、週一で木曜のコラムを担当する機会に恵まれました。
 とりあえず第一回は、挨拶とともにMr.children「フェイク」について語ってみました。

 特に何も考えないで書きたいことを書いているこちらとは違い、購読者の傾向にあった内容をうまく簡潔にまとめて書いていけるといいなあ…と漠然と思っていますが、はてさてどうなることやら。

 こちらのブログと同じ曲を取り上げる場合でも、ポイントを変えてみたり、先にとりあげたりすることも今後は多々ありそうですので、よろしければ読んでみてください。メルマガ自体も、かれこれ1年ほど購読しているのですが、とても便利で読みやすく、オススメです。
posted by はじ at 23:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 近況やお知らせ。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

熊木杏里「新しい私になって」

新しい私になって
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熊木杏里 中島信也 吉俣良
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<忘れきれない気持ちも「さらっと」歌ってのけるフォーク感>

 資生堂のCMで流れ、一時期話題になったシンガーソングライター熊木杏里の楽曲。『ほんじつ私は ふられました/わかっていました 無理めだと』というイントロ無しの歌いだしは、柔らかな声で響くわりにはインパクト大ですね。
 楽曲の緩やかさもそうですが、ですます調の歌詞もまた、フォークっぽさを醸しだしています。以前一度ぜひ聴いてみてほしいというリクエストがあって、アルバム「無から出た錆」をレビューした時にも感じましたが、ゆず以降のネオアコ路線ではなく、本当に「古き良き」フォークの香りがする歌い手です。

 ふられたことを受け止め、『泣いて泣いて 泣き明かしたら』生まれ変わって=立ち直っていこう、というシンプルな筋立て。ところどころに挟まれる、『あの時少しだけ/ほほえんでくれた ような気がしたから…』など、自信はなかったけど、それでも…というエピソードがいい味を出していて、告白までのいじらしい想いを感じさせるのが心憎い演出です。

 たぶん、「あんなに好きだったのに!」とか、髪を振り乱すようなべっとりとした後悔ではないところが、彼女の持ち味と相性がよかったんでしょうね。好きだったことも、気持ちが通じ合わなかった悲しみも、さらっと歌ってしまう感じ。
 この曲、男の人が優しい声で歌うと、より昔のフォークっぽいなあと思ったんです。あの時代ってそういう曲けっこう多いですよね。「神田川」とか。それは、女性視点の歌を男性が歌うことで、込められた感情をさらりと表現できるからなのかな…と。そして彼女は女性でありながらその「さらり」感を出せているという、これはなかなかすごいことなのではないかなと。声の資質もそうさせるんでしょうし、やっぱりそうしたフォークを経由しているからでもあるんでしょうね。

 『忘れます 忘れます』と歌いながらも、『忘れられると思います』と断言できないあたり、まだショックから立ち直りきれていない雰囲気。
 ま、そもそも『忘れます 忘れます/新しい私になって』という順番からしてもそうですよね。「新しい私」になって「あなた」のことを「忘れます」というんじゃなく、先に「忘れます」が来る。「私」を生まれ変わらせようとするよりも、「あなた」を忘れることが先、「あなた」がまだ大きな割合を占めているんだろうな、とも感じられますね。
posted by はじ at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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